終活・生前整理 掲載

賢く終活している人がやっている「やることリスト10項目」

50歳台の2割、60歳以上の4割が行なっているという終活。調べれば調べるほど「あれも」「これも」とお金と時間をどんどん消費する事態に。必要十分な賢い終活を行うために終活の先輩がやっていることをまとめました。
賢く終活している人がやっている「やることリスト10項目」
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終活を行う人や、その家族を単なる「お客様」としてしか見ていない企業の多さには閉口します。

終活を取り巻くビジネス自体を否定するわけではありませんが、中にはお金儲けの側面を重視しすぎた企業も存在することに注意しておかねばなりません。無駄なお金は省いて、自分やご家族のために使いましょう。

そこで今回は、終活に取り組まれる皆さんと接することでわかった、業者に頼まなくても自分で出来てしまう「やっておいたほうがいい」項目をまとめてお伝えします。

賢く終活するなら、まずやってみること。

東京都にある大和証券グループ本社が100%出資する、大和ネクスト銀行が2020年11月に実施した調査「”2020年ランキングで見る”シニアライフに関する調査」には、シニアライフの資産形成といったお金の増やし方や、旅行・通販といったお金の使い道、終活といったシニアライフの実情が詳細に述べられています。

調査結果のうち、終活の項目によればとのこと。終活を行っているシニアは48% シニアの終活TOP5は「持ち物の片付け・身辺整理」「資産・財産の整理」「エンディングノートの作成」「アルバムの整理」「スマホやパソコンデータの整理」とされています。

2019年12月に行われた前回調査では、終活を行っているシニアは42% 終活で行っていること 1位『持ち物の片付け』2位『資産・財産の整理』とのこと。前回よりも就活を行なっていると答えた人は6ポイント増加しています。

これらの結果は、私たちが実際に現場で接する終活に取り組むお客様の様子と多くの点で一致しています。

皆さんに注意していただきたいポイントは、これらのデータの見方です。

例えば「これだけの人がやっているのだから、今日からすぐにやろう!」と思って真剣に取り組むとかえって疲れていまします。

この後、やることリストをご紹介するわけですが、これらに取り組む場合には「やりたくない」とか「面倒なこと」というのは、やらなくても良い、と考えてください。

スーパーマーケットで重い荷物をたくさんのせて停めてあるカートを、押し始める時を想像してみてください。

一番力が必要なのは、スタートする時です。一旦動き出してしまえば、車輪が回り出し、少ない力で押すことができますよね。

終活でもそれは同じ。つまり、スタートすることそのものが最も大切なことなのです。

賢く終活するための10項目の「やることリスト」

それでは、実際に終活の一環で当社で生前整理を行なったお客様から得られた、終活のシーンでやっておきたいリストをお伝えします。

やることリスト

  1. 持ち物のお片づけ(不用品などの整理)
  2. 資産・財産を把握する
  3. 家族へのメッセージや伝えたいことを決める
  4. サービスの解約や見直し
  5. 友人・知人リストを作成する
  6. アルバムを整理
  7. デジタル終活
  8. 葬儀の準備をする
  9. お墓の準備をする
  10. いざという時の意思表示

以下、一つずつ見ていきます。

持ち物のお片づけ(不用品などの整理)

断捨離として不要なものを手放し、残すものについての保管方法・場所を決めておきましょう。

先にご紹介した調査では、終活を行なった人の内、半分の方が「持ち物の片付け」などの生前整理やお片づけを実施したと回答しています。

終活のための断捨離:生前整理を業者に依頼すべき理由とやり方

資産・財産を把握する

自分の終活に必要な費用や老後の資金の計算と、自分の資産を把握し、伝える人を決めておくのも重要です。

特に長年使用していない預金(特に10年以上)は「休眠口座」とされ、公益の活動の資金に使われてしまうことがあります(各銀行や金融機関によって対応が異なります) 2018年1月施行「休眠預金等活用法」

このため、目に見える資産だけではなく、ご自身の人生をトレースして、資産や財産を見えるような数字や形として把握しておきましょう。

家族へのメッセージや伝えたいことを決める(遺言書・エンディングノート)

家族へのメッセージは最も大切だと考えるお客様が多いです。

とりわけ、遺言書やエンディングノートといった形に囚われる事のないメッセージを残しておきたいと考える方は多いようです。

実際に手書きの便箋を家族に宛てて、いくつも残されている方もいらっしゃいました。

家族へのメッセージを用意された形式に沿って準備するならエンディングノートがオススメです。

自分で作るエンディングノートの書き方と活用方法

確実に法律に則った方法で資産を分けたいと考える方には、遺言書が味方となるでしょう。

遺言書は遺産分割協議よりも優先されます。

ただし、自筆証書遺言では、書き間違いや内容が曖昧で解釈によって幅ができてしまうことで、無効となる場合もあります。

確実な遺言の遂行をお考えの方は、遺言書の作成を専門家に相談されることをお勧めします(公正証書遺言、または秘密証書遺言)

サービスの解約や見直し

利用していないサービスの解約や見直しも重要です。

特に、医療保険や生命保険を見直すことは、今後の生活を考えて良いポイントとなることでしょう。

近年問題になっている加入期間等の現状も踏まえると、人任せにせず、自分でどのような補償となっているのかを簡単に把握しておきたいですね。

加えて、使用していないクレジットカードを複数枚持たれている方は、この機会に解約などをされるのが良いかもしれません。

無駄な年会費を取られているケースがあるからです。

終活で成功する人が最初にやっているクレジットカードの解約

友人・知人リストを作成する

家族へのメッセージにもつながりますが、何か知人に対して連絡をお子様にとって欲しいと考えておられるシニアの方は多いです。

そこで、友人や知人のリストの作成に取り組まれている方も多い印象です。

こうした情報を知る上で、年賀状はとても重要な役割を今でも果たしています。

例えば、年賀状を本のようにまとめておくことによって、住所や電話番号のリストを簡単に作ることができます。

年賀状の整理と保管の方法:遺品整理や終活で極めて重要です

アルバムを整理

生前整理や遺品整理のシーンで、ご実家やご自宅に残されているアルバムは少なくとも5,000枚以上であることが一般的です。

こうしたアルバムの写真を整理することはとても骨の折れる作業です。

写真の整理については、以下の記事が好評です。

ご遺品や実家の膨大な写真は1冊の家族写真集にまとめられる

デジタル終活

シニア世代の半数以上がスマートフォンを持つ時代となりました。

そこで、パスコードのロックや、メールアドレスのパスワード、Amazonプライムなどのサブスクリプション(月額課金制)のサービスなどについて、大切に把握しておきましょう。

これらをまとめた紙を作成するときは、その紙を普段目の届かない確実な保管場所に保存しておきましょう。

最近のハッキング被害は、実はこうしたアナログな手法である場合もあるからです。

デジタル遺品:家族のスマホやパソコンはどうする?対処法と注意点

葬儀の準備をする

葬儀の準備についても書き残したり、ご家族伝えておかれるのも重要でしょう。

どのような葬儀を希望するのか、あるいは、希望しないのか、こうしたことを伝えておくことも安心につながります。

お墓の準備をする

どんな弔い方を望み、誰に管理を任せれば良いのかを考えておくという方もいらっしゃいます。

お墓の準備は、目がいかないことも多いですが、実はとても重要です。

無縁仏となってしまうと、最悪の場合撤去されてしまうこともあるからです。

遺品整理とお墓:無縁仏を防ぐ「墓じまい」の費用と方法

いざという時の意思表示

いざという時、自分が指示をできないために、納得のいかない場合もあることでしょう。

そこで、自分自身のために、下記のようなことを決めておられるお客様と出会ったことがあります。

  • 介護
    どこで、誰に介護してもらいたいのか
  • 病院
    どの医師、どの病院で治療を受けたいか
  • 住まい
    終の住まいに自宅を選ぶか施設を選ぶか
  • 延命治療と臓器提供
    意思(可否)を明確にする

まとめ:終活は「やったほうがいい」が「強制」ではない

ここまでのお話をお読みになって、やったほうがいいのでは? と焦る気持ちになられた方もいらっしゃるのかもしれません。

しかし安心してください。

この記事を読んでいただいている時点で、もうスタートしているからです。

こうした情報を知りながら、一つずつ自分自身で意思表示ができる状況を整えることが、最も重要なのです。

本質的に終活は、自分の意思を家族や病院などの関係者に「自分の言葉で伝えること」に他なりません。

あなたが、やるべきことを選んで少しずつ考えていくことが、何よりも重要なのです。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。