遺品整理 掲載 更新

遺品整理と特殊清掃の違い、一緒に頼めるものかどうか?

特殊清掃
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
  • Pocket

遺品整理とは

遺品整理とは、故人が生前暮らしていた家をきれいに片付けることです。
リビングにあるソファやテレビ、キッチンの冷蔵庫や食器類、書斎の本や本棚、さらに絨毯やカーテン、自分で買ったエアコンも含め、全て撤去して家の中を何もない状態にしなければなりません。

一見家の中がスッキリして、あまり物がないように見えても、収納スペースがたくさんある家では実は見えていないだけの物がたくさんあります。

クローゼットの中は洋服だけでしょうか?ハンガーもあるはずです。金属製やプラスチック製など種類もいろいろあるでしょう。キッチンの収納の中はどうでしょう。金属や木製の物、プラスチック、紙製の物などなどこちらも様々あるでしょう。
その全てを仕分け、分別して撤去することになります。
庭やベランダにも植木鉢などあれば、植物や土、さらに鉢自体も片付けなければなりません。

遺品整理はその全てを片付けます。

最後の段階は掃除。
家の中はもちろん、家の外回りも掃き掃除をします。部屋の中は掃除機を使って細かいほこりなども掃除する場合があります。ここまでは「遺品整理」の料金に含まれていることがほとんどです。

さらに、キッチンのシンクを磨いたり、お風呂場やトイレの汚れ取り、エアコンの内部清掃、レンジフィルターの交換などは「ハウスクリーニング」というジャンルに入り別料金になる場合が多くなります。

ハウスクリーニングでは使用される薬剤や道具も違いますし、もちろん手間も時間もかかります。そのため遺品整理業者も別料金を設定しているわけです。

特殊清掃とは

特殊清掃とは、通常の掃除レベルではきれいにならず、さらにハウスクリーニングでも対応出来ないような汚れを落とす清掃のことです。
具体的には人間の体液などによって汚れてしまった部屋をきれいにすることです。

近年、その特殊清掃の需要が増え続けています。さらにその陰にあるのが「孤立死」。

単独世帯が急増し、横浜市などでは全世帯のすでに3分の1もが単独世帯、つまり一人暮らしの世帯になっています。一人暮らしが増えれば不幸にも周りに知られずに亡くなるケースも増えてしまいます。

孤立死の場合は発見が遅れることも多く、時間の経過とともに腐敗が進み、部屋の外にまで異臭が広がる状態になってしまいます。夏場ではハエなどの虫が大量発生してしまう場合もあります。

特殊清掃はこうした部屋をきれいにして、さらにニオイも取り除かなければなりません。

特殊清掃
特殊清掃

人間の体液は畳や絨毯に染み込み、さらには壁紙やあらゆる周囲のものに付着します。
部屋からは洋服などの家財や家電家具まで全て取り除き、付着した汚れやニオイを取り除いていきます。
これは特殊な薬剤を使うため、シンクやトイレの汚れ取りでは間に合わず、ましてや一般市販の洗剤や消臭剤では全く歯が立たちません。

壁紙にも染み込むどころか、その内側の断熱ボードやコンクリートの微小な穴の中までニオイは入り込みます。
特殊な薬剤でもニオイや汚れが取れない場合は、壁や床の部材交換までしなければなりません。

おそらくほとんどの方が想像できないでしょう。この作業をすると、清掃後にどれだけ自分の体を洗っても、鼻の奥にニオイが染み付いたように夜中にフラッシュバックするほどです。
特殊清掃は専門家でなければ行えないケースがたくさんあるのです。

遺品整理をおこなうすべての業者が特殊清掃を行えるわけではない

遺品整理でも特殊清掃を伴うケースがあります。
特殊清掃の経験がある遺品整理士なら、どのレベルの作業が必要なのかおおよその判断ができます。

  1. 特殊な薬剤での拭き取りや消臭で落ちる場合。
  2. 壁紙や畳、じゅうたんを全て剥がさなければならない場合。
  3. 床材や壁ごと張り替えるリフォームしなければならない場合。

大きく分けるとこのようになります。
特殊清掃は主に1です。遺品整理業者では対応していない場合があります。
壁紙を剥がすなどの2は特殊清掃や遺品整理の発展形で、どちらの業者も対応しないケース、また対応できるケースがあります。
3はリフォーム工事となって建築の専門家の範囲になります。

遺品整理は、基本的に掃除機やほうきでの掃除に留まるため、すべての遺品整理業者が特殊清掃を行えるわけではありません。
もちろん対応できる遺品整理業者もありますので、ご依頼の時に特殊清掃ができるかどうか、経験や実績を確認してください。

適正な遺品整理業者ならどの範囲まで汚れやニオイを取ることが出来るか、また費用なども明確に対応できるはずです。
特殊清掃せずとも済む日常でありたいですね。