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相続や終活の話題を自分の親にどうやって話すか(10例を紹介)

相続や終活の話題をどのように切り出すか。本当に難解な問題です。ベストな答えはありませんが、あなたのご両親によってベターな解決策は多かったりします。今回は話題にする方法をお伝えします。
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相続や終活の話をどのように両親に伝えるべきか、悩ましい問題に頭を抱えていらっしゃる方、多いのではないでしょうか。

実は、お家のお片づけを行う私たちの業者にご相談いただく中で、とても多いのが「親の老後の心配を解決したいのに、全く話せていないので、どうしたらいいかわからない」というお話です。

今回は、相続や終活の話題を切り出す方法をお伝えさせてください。

なぜ、話題として切り出す必要があるのか。

なぜ相続や終活の話題を話しておく必要があるのか、これは徹頭徹尾、ご両親がお亡くなりになった後では全てが手遅れになる可能性があるからです。

ご両親がお亡くなりになった後に色々な手続きを進めようとすると膨大な時間とお金を必要とするケースが多いからです。

仮に、ご両親が認知症を患った場合を考えてみます。

支援センターなどに勧められるがままに、成年後見人の申し立てを行った場合、本来印紙以外の料金は必要ないにも関わらず、関係者への余分なコストが必要となる場合があります。

さらに、一旦出した成年後見人の申請(家庭裁判所へ申し立てる)を取り下げるのは難しいため、専門職の後見人(見知らぬ法曹関係者)に対しても多くのコストを支払うケースもあります。

もちろん、成年後見人の制度そのものを否定する意図は全くありません。

しかし、成年後見制度にせよ、入院や介護、ご実家の整理にせよ、ご両親ご本人の意思を正しく表明しているかと言われると否と言わざるを得えないのです。

よく言われている「ご両親が元気なうちに」は、経験者が語る本質的な問題解決として最も重要視されるべき視点だということをお伝えしたいと思います

その上で、話題としてどのように切り出すべきかを考えてみました。

話題を切り出す前に考えておくべきこと

生前に自分の身の回りを自分の意思で決めることが本来の「終活」なのですが、これを実際に実行できている方は意外と少ない印象です。

しかしながら、遺品整理や生前整理といったお家のお片づけの現場を多数経験してきている私にとって、もはや「生前整理」は他人事ではなく、ごく当たり前の自分のこと、として捉えるようになってきました。

最近では30代でも終活を始める人も一定数いらっしゃって、話題になっています。

👉ESSE online「30代からの終活。家族のために『もしもノート』に書くべきこと

年齢問わず生前に終活に取り組まれる方の共通点は「自分の意思を表明したい」という自分の一生に責任感を持って取り組む姿なのではないか、と気づきました。

つまり、話題に切り出す前には「ご両親の意見を聞く」ということそのものにフォーカスしてほしいと思います。

私自身も、聞き上手になることを意識することによって、父親が終活や相続の話題を嫌がらずに伝えてくれるようになりました。

ちなみに、父親とざっくばらんに相続の話題を出せる環境を醸成するのに、毎年の正月やお盆などの帰省を含め、2年くらいかかりました。

話題の切り出し方

1.病気になったらどうしてほしいのか聞く

今回ご紹介している中で、最も可能性のある方法かもしれないのが「ご両親が病気になったらどうしてほしいのか聞いてみる」ということかと思います。

まず、かかりつけの病院を聞くことから始めるのが良いでしょう。

昨今の外出自粛のような状況に至る前には、喫茶店で「自分が病気になったらどうしたらいいのか」という話題や、「ここの先生は信頼できる」という話題をお友達同士でされている方も多いかと思います。

しかし、自分が病気になった場合の話を子供に話している方は、とても少ないはずです。

自分が認知症になってしまったら、入院したら、といった場合に「誰に面倒をみてほしいのか」「どの病院に入院したいのか」「どの先生が苦手なのか」といった話題から、お金がかかる時には保険はどうなっているのあ、財産の管理は誰が行うのか、などご家族全体の問題として話題にすることができるでしょう。

2.「いつ実家に戻ったほうがいいのか」と聞く

これは私が実際に使った言葉です。

地方に実家がある私の兄弟は全て東京に住んでいるため、実家には両親が2人で暮らしています。

そこで「今後さ、何かあるといけないから、いつ頃実家の方に戻ったほうがいいのかな」と切り出しました。

するとしばらく黙っていた父が「父さんか母さんが体調が悪くなったら、考えてみてほしい」とぼそっと口にしました。これまで全く話してこなかった話題について、積極的に父親の意見を聞き出したまさに第1歩の会話でした。

3.「実家ってどうする?」と実家の処遇について話す

ご両親がどれだけの財産を持っているのかを聞き出すのは、あまり賢明な方法ではありません。

しかし、いま眼前にあり、子供も生活していた「実家」であれば、話題を切り出しやすいと言えます。

不動産を持っているだけでコストがかかるケースもあるため、土地付きの一戸建てがご実家という場合には、ご両親にも懸案事項の一つとして考えていただけることでしょう。

さらに、親元を離れて都市部でマンションを購入されている方などは、他人事ではなく、自分の問題として実家の処遇を考える必要も出てきます。

このようなケースで実際にどのようにすべきなのかは、むしろ、事前に十分話し合っておくべきと言えます。

4.周りの人の話をしてみる

同年代の周りの人の話をしてみるというのは、重要なポイントです。

これは先日、実際にあった事例です。

子供がいないご夫婦が還暦を迎え、昨今の社会情勢などを考え「何があるかわからない」ということで税理士や司法書士と相談している方に出会いました。

終活は子供を持つ親が取り組む場合が取り上げられることが多いため、この話には一定の説得力があります。

これは同年代の芸能人の方や、会社の上司など、様々な例が想像できます。

5.相続でトラブルになったケースを話す

相続でトラブルになった話をされる方法もあります。

残念ながら、遺産の争いで、兄弟同士で裁判になるケースなどは現実に数多く起きています。

実際にトラブルになった事例を把握した上で、自分たち家族だったらどうするのか、「もしも〜だったら」という話をしてみることで、仮定として話を進めることによって、ご両親の考えている意外な意見などを聞くことができるかもしれません。

トラブルを未然に避ける、というイメージで「一般的な世間の人たち」を例に、話題を切り出してみるのも良いかもしれません。

6.相続についてのテレビ番組を調べて一緒に見る

帰省の際には難しいと思いますが、センセーショナルに語っている民放のテレビ番組を一緒に見るのも方法の一つです。

「この後、驚きの結果が・・・」といったナレーションと共に、CMに移るのが古来より続くテレビの手法です。

このCMに入った時など「うちだったどうする?」というような話を切り出してみるのも一つの方法として考えられるでしょう。

テレビ番組が終わったら、一緒に内容について話し合ってみるのも方法の一つです。

7.お孫さんの将来について話す

お孫さんの将来を話してみるのも一つの方法です。

他でもない自分の家族の愛するお孫さんのため、あらゆる話題をご両親から聞くことができるはずです。

ちょっとズルい方法にも思いますが「こういう夢があるから、今から積み立てを始めようと思う」などのようなお孫さんの教育資金の話になった場合に、学費等の話から生前に贈与を行なっておく、といった話ができる可能性もあります。

8.ご両親にエンディングノート(メモ)を書いてもらう

ご両親にエンディングノートやメモを書いてもらう、というちょっと強引な方法です。

エンディングノートやメモ書きを書いていただく際には、いきなりではなく、トラブルが発生しないような雰囲気を作ってからお願いするのが良いでしょう。

この場合、どちらか一方にお願いするのではなく、一冊のエンディングノートをお父様、お母様2人で協力して書いてもらう、という方法も良いかと思います。

最近は、非常によく練られたエンディングノートもあり、マスを埋めていく感覚で、書いていただけることもあるでしょう。

何よりも文章に書くことで、ふわふわとしていた気持ちが明文化され、気持ちの整理がつくことも重要なポイントです。

9.遺言書を書いてもらう

エンディングノートよりもハードルが高いのが遺言書ですが、この遺言の意味というのも話題の一つとして良いかもしれません。

この「遺言書を作成する」を英訳すると「make a will」となります。willは「未来」や「意思」といった意味があります。自発的に何かする場合にもwillという英語を使います。

つまり、遺言はその人の未来を、自分自身で決定づける行為であり、自分が亡くなったあと、誰に財産を渡すのかを決める法律上の行為なのです。

公正証書遺言にすることで、法律的にも守られることになり、遺産分割協議を円滑に進めることができるようになります。

10.市役所の相談窓口などに一緒に行ってみる

例えば、横浜市の場合、横浜市役所による「市民相談室」による法律相談を受けることができます。

司法書士相談、宅地建物相談といった相談を無料で行える場合があるため、こうした相談会に一緒に行って、一緒に意見を聞くことで、話し合いの場を持つことができるでしょう。

加えて、こうした相談に行くことにより、他にも同様の取り組みを行なっている家族を目の当たりにすることになります。

自分達だけではなく、他の人たちも同じことに取り組んでいるのだ、という状況を目の当たりにすることで、より積極的な会話が生まれる可能性があるのです。

相続は強制ではないが、やっておいたほうが絶対に良い。

ここまで、ご両親へ終活などの話題をお伝えして参りました。

正直に申し上げて、上記のような話題の切り出し方をしても、うまく相続の話題に繋げられないケースもあるかと思います。どのようなことを話題にするのが、ご家族にとって良いのかは、ご家族によって答えが異なるからです。

「うちは●●だから・・・」と言って、話題にしないことは簡単ですし、実際、そのように先延ばしにすることだって出来るでしょう。

しかしながら、「あの時、話しておけば」「あの時、ああしておけば」といった後悔だけはしていただきたくないのです。

ご両親によっては、自分が死んだ後に決めてくれればいい、とお考えの方や、子供も、ご両親が亡くなった時のことなんて考えたくない、と感じる方もたくさんいらっしゃることでしょう。

しかし、誤解を恐れずに言えば、それは「無責任」と言えるのかもしれないのです。

ご両親にとって、自分の先々のことをきちんと自分自身で決められるのは喜ばしいことのはずです。

また、子供にとっても、ご両親の意思を反映させた相続や終活を行うのは、喜ばしいことでしょう。

相続や終活といった場面では動くお金も大きくなる場合が多く、安易な選択をしてしまうと、金銭面に加えて、精神的にも、ご両親の気持ちを裏切ることになりかねません。

納得した終活や相続を実現するため、ご両親との話題を切り出す際に、今回ご紹介したフレーズをご検討くだされば幸いです。

あなたやあなたのご両親が、納得のいく結論を出せることを祈っております。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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