あなたは、ご実家の整理や遺品整理・生前整理で親族と揉めないと言い切れますか?
ご実家の整理にはトラブルがついて回ります。
遺品整理の業者にまつわるトラブルを除けば、残るものとして多いのが、実の親とのトラブル。
自分が苦労して建てた家という意識から、家族でのトラブルとなってしまうケースもあるようです。
実に悲しい話です。
そこで、遺品整理で家族と揉めないための思考法を一つご紹介させてください。
遺品整理で揉めないために:まずあなたのしたいことを考えよう
遺品整理で揉めないために重要なのは、遺品整理を行う理由を明確にすることです。(以下の文章は、遺品整理をあなたのご事情に合わせて、生前整理・ご実家の整理・ご実家の売却、などのように読み替えて頂けますでしょうか)
あなたが遺品整理を行うことで解決したい内容を書き出してみることをお勧めします。
- 実家の退去期限が迫っている
- 実家をリフォームしたい
- 老人ホームに入る両親のために、実家を売却したい
このとき、「家族全員の納得ずくで物事を進めたい!」というように、ちょっぴり理想的な目標を作ってみると良いでしょう。
遺品整理で揉めないために、結果を予測しよう
次は、書き出してた目的・理由を見て、その先に何が待っているのかを想像するようにします。
例えば、リフォームした実家で家族が快適に暮らせる様や、実家をリフォームしたことによって生活が良くなること、などです。
遺品整理で揉めるとしたら、どんなことで揉めそうなのか考える
ここまでで、あなたの遺品整理の目的や理想形が明らかになってきていると思います。
次が重要なステップです。
遺品整理で家族で言い争いになってしまいそうなことはなんでしょうか? 想像してみてください。
- 実家の退去期限が迫っている→退去に際して発生するお金は誰が立て替えたり負担するのか
- 実家をリフォームしたい→費用はどうやって捻出するのか、階段やトイレに手すりをつけるとしたら、それを嫌がる家族はいないでしょうか。
- 老人ホームに入る両親のために、実家を売却したい→売却するにあたって、書類の準備や、お金について障害となることを見直してみましょう。
これらは、一例ですが、ご家族とのトラブルに繋がりそうな内容を考えてみてください。
さらに、そもそもトラブルになってしまいそうな根本原因は何かを考えましょう。
家族間で反りが合わない、家について思い入れが強すぎる、などのように、家族のトラブルとなり得る本質的なトラブル原因を見逃さないようにしましょう。
もしも仮に、本質的なトラブル原因にたどり着けなかった場合には、実家の整理や遺品整理のあり方を見直してみること、つまり「あなたのしたいこと」を見直してみることをお勧めします。
遺品整理で揉めないための計画
ここまでで、「あなたのしたいこと→それに対して得られる価値(理想の遺品整理)→家族とのトラブルの原因となる障害」という流れを進めてきました。
ここからが、最後のステップです。
最後は、これらのことを踏まえて、実際に遺品整理で揉めないための計画を立てることにあります。
本質的な家族のトラブル原因を克服したり、解決したり、あるいは回避するために、どのような計画、もっと言えば、家族との会話、物言いをすれば良いのでしょうか。
考えられるすべてのトラブルに対して、どのように対処するかを考えましょう。
- 退去に際して発生するお金は誰が立て替えたり負担するのか→両親と話し合う際にとるべき行動
- 費用はどうやって捻出するのか、階段やトイレに手すりをつけるとしたら、それを嫌がる家族はいないでしょうか→費用を具体的に見積もり、実行可能であれば、階段やトイレに手すりをつけることによるメリットの方が、大切な実家で長く暮らせることになる、と伝える
- 売却するにあたって、書類の準備や、お金について障害となることを見直してみましょう。→実家を売却することによって、余計な出費を提言し、今ある生活をより良くするための意見を家族から聞く
どうしよう・・・という気持ちから、どうすればうまくいくのかを考えてみてください
いずれはなんとかしなくてはいけない遺品整理ですが、今回ご紹介したように、「あなたのしたいこと→それに対して得られる価値(理想の遺品整理)→家族とのトラブルの原因となる障害→障害を克服するための家族との会話の機会などを計画する」という順序を一度でも行っておけば、無用なトラブルは解決できます。
私たち遺品整理社にご依頼いただくお客様には、同じ傾向はあっても、二つと同じ環境の遺品整理はありません。
その都度、これまでの知見を生かしたアドバイスをご案内しています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。