実家・自宅のお片づけ 掲載

一人っ子が実家の片付けを行う場合に知っておきたいコト

一人っ子の実家の整理は、すでに持ち家があっても問題となることが多いようです。なかなか相談することができないことも多いかと思いますので、事前に知っておきたい情報をまとめました。
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日本を取り巻く現状は、晩婚化や少子高齢化に伴う人口減少により、直近30〜40年で大きく変貌しました。

そんな中、一人っ子世帯も以前に比べて多くなってきたように思います。

協力できる兄弟姉妹がいないと考え、お悩みの方も多いのではないでしょうか。

すでに持ち家があり必要な家財道具はもとより、仕事など社会的な関係性をご自身で構築してきた方が多いことでしょう。ふと今後を考えたときに、ご実家と現在の自宅と2つの不動産の管理を迫られることに気づきます。

この記事をご覧の方の中には、ご両親が介護を必要とされ、老人ホームに入居されるといったケースや、突然ご実家の整理を行わなくてはならない状況に直面されている方もいらっしゃることと思います。

今回は、ご自身の状況を問わず、一人っ子であるあなたが実家の片付けを行う場合に知っておきたい情報を大まかなポイントにまとめてご紹介いたします。

また、この種の記事を遺品整理業者である私たちがご紹介する場合には「多少費用はかかっても片付けの業者に依頼すべき」というポジショントークになってしまっているケースを頻繁に目にします。

この記事では、片付け業者としての立場ではなく、一人っ子の方が実家の片付けを行う場合に、課題や置かれた状況を問わず一般的に考えるべき内容についてご紹介することといたします。

当社にご依頼いただく必要はございませんので、どなたかの参考になれば幸甚です。

一人っ子の実家の片付けを考える前に。

はじめに、一人っ子の実家の片付けを考える前に、考えておきたいことがあります。

それは「今、具体的に考える必要があるか」という点です。

一人っ子であるあなたが、今後直面することになるであろう実家の片付けについて、不安な気持ちからこの記事にたどり着いたのだとしたら、まずは一呼吸おいて「不安になっている気持ち」がどこから生まれているのかを考えてみてください。

そして、その不安や懸念は、実際に起こる可能性が高いのか低いのかを冷静に見極めましょう。

もしも、なんとなく両親や実家の今後に不安を感じる場合には、ぜひ「実家の今後に不安を抱えている人が考えるべきこと・考えてはいけないこと」をご覧になってみてください。

無責任な物言いに聞こえるかもしれませんが、懸念や不安が実際の問題として表面化するときには、今の懸念や不安とは別の形で現れることも少なくないのです。

もちろん、心積りをしておくことは、言うまでもなく重要ですし、問題を先送りして「放置する」のも考えものです。

しかし、取り越し苦労や持ち越し苦労まで、日々忙しい自分に課す必要はないとも言えます。

実家の片付けに悩む人はとても多いです。とりわけ、ご自身が一人っ子だと余計に不安に駆られることでしょう。

まずは、具体的に考える前に、懸念や課題、不安はどこから来るのかを考えてみることで視界が開けるかもしれません。

実家の片付けを行う目的を考える

現在、具体的な課題としてご実家の片付けを考えなくてはならない場合、一人っ子の方は、すでにご結婚されたり、お仕事の関係で実家を離れて生活されている方が大半だと思います。

そこで、実家の片付けを行う必要性がどこにあるのかを考えておくことはとても重要です。

一般的に表現される「実家の片付け」は手段と目的を混同したものが多く、本来の目的から逸れてしまっているケースも少なくありません。

老人ホームへの入所を機に空き家となるご実家を整理して維持するケースだけではなく、ご実家の売却や、リフォームしての賃貸利用など、目的や課題によって考えるべきことが変化するからです。

「売れるうちに実家を売ってしまおう」とか「自分で片付けを行うよりも業者に依頼した方が安いし、早い」と焦ってあれこれ考え始めた途端に、手段と目的が入れ替わってしまいます。

後悔のない実家の片付けを行うためには、何のために実家の片付けを行うのかを意識しておきましょう。熟考し、ブレない軸を持つことによって、後悔の少ない実家の片付けが可能です。

ご両親との関係性が心配な場合

実家の片付けを行う場合、ご両親との関係性を重視される方がもっとも多い印象です。

ご両親と円満な実家の片付けを実現させるためには、実家は「他人の家」であることを意識することが基本となります。

その上で、子供世代である自分自身の価値観を押し付けることなく、急がずに時間をかけて片付けを行うことが大切なポイントとなります。

ご両親と良好な関係性を保った上でのお片づけについては「喧嘩なく円満な実家の片付けを実現するために必要な3つの考え方」をご覧ください。

また、子供世代と親世代で決定的に異なるのがモノに対しての感情です。

モノがない時代を生きた親世代と、潤沢にモノに恵まれた子供世代では、「大切なもの」についての価値観が異なります。

「実家にあるものを子供がもらっていく」とか捨てると言わず「手放す」といった心配りを行うことによって、随分と片付け作業の進み具合が異なる場合も多いことでしょう。

参考:「「捨てる」はタブー:これを言うから作業が進まなくなる。

ご両親とともに実家の片付けを行う場合には、お部屋がスッキリすることで快適に暮らすことができるという視点をご両親に意識していただけると、前向きなお片づけができます。

しかしながら、無理せず、関係性を壊さないように配慮し、何よりもご自身が疲労困憊とならないように気をつけながら取り組むことを強くオススメいたします。

ご実家は、具体的にどうしたらいいのか?

あなたのご実家が持ち家や分譲マンションなどの整理の場合、片付けを行った後の目的として、売却するか、相続して活用するかの二択を迫られているかもしれません。

どちらの場合にも実家の片付け作業が必要となるわけですが、ご実家を売却する場合も、賃貸利用や子供世代が住む場合にもメリット・デメリットが存在します。

くわしくは「親の家をどうするかは、売却するか、相続するかの2択で考える」をご覧ください。

また、持ち家の場合には、いわゆるウワモノと呼ばれる家本体には価格がつくことは少なく、土地価格が売却額となるケースも増えているようです。

さらに、不動産の名義変更手続きなど、煩雑な手続きも存在します。

ここで、大手不動産会社などにすべて任せてしまうのではなく、自分でバイアスのかかっていない生の声や情報をインターネット検索やSNSを利用して一度調べてみることをオススメします。

色々な情報に触れ、方向性を見つけようとする中で、信頼できる不動産業者や片付け業者、あるいは弁護士さんや司法書士さんといった士業の方を見つけることができるかもしれません。

方向性や気づきが得られるため、多くの方や多くの情報を天秤にかけて吟味することはとても重要なのです。

なお、知人や親族などに自宅を売却するケースでも専門家など仲介していただける方がいると不測のトラブルに対応できるため安心できるでしょう。

実家を維持する場合に必要なお金はいくら?

ところで、土地付きの一戸建てを相続する場合、たとえ住んでいなくてもコストがかかります。

税金(固都税)に始まり、火災保険や建物のメンテナンスや修繕費用などです。

横浜市で土地が150㎡、家屋の延床面積が104㎡の木造2階建住宅の場合、試算すると年間で20万円程度の金額となることがわかりました。くわしくは「土地つき一戸建てを相続する前に知っておきたいお金のこと」にまとめていますので、ご覧ください。

5年間維持すると、黙っていても100万円という、まとまった金額が必要となる計算です。

もちろん、状況によって金額は増減しますが、実家を維持する場合には、今後必要となるコストについても十分に検討しておきましょう。

実際に着手する場合の具体的な手順について

最後に、実際に着手する場合の具体的な手順をご紹介します。

実家の売却や活用などの目的が決まったら、必要となるのが自宅の片付けです。

ご自身で片付けを行う場合、想像以上の期間と労力が必要になる可能性があります。

片付け作業の価格は物量で決まる

仮に片付けを業者に依頼する場合、物量・玄関からトラックまでの搬出経路・買取やリサイクル品の有無、消臭・除菌作業など、多くの要素から値段が決定されます。なお別記事で片付けの相場や作業の費用をくわしく間取り別でくわしくまとめています

この中で最重要の要素となるのが「物量」です。物量によって大きく価格が変わってくるケースも多くなります。

そこで、一人っ子であるあなたご自身で片付けを行う場合には親族などの力を借りるか、そうでない場合にはご自身が搬出できる範囲で、家電・家具などを事前に粗大ゴミとして処分してしまうのもひとつの方法です。

自治体によって処分料金が異なる場合もありますが、片付けを業者に依頼する場合よりは価格が安くなるケースも存在します。

さらに業者の手で仕分け作業が行われる前に、貴重品や重要なものを仕分けたり、保管したりすることができるというメリットもあります。

モノが驚くほど多いお部屋の場合には片付け業者への依頼を意識する

「ゴミ屋敷」や「ゴミ部屋」などと形容されるような状況ではないものの、自宅に比べてモノが多いご実家の場合を考えてみましょう。

こうしたケースでは、重要な書類などを探すうちに、気力や体力がどんどんと削がれてしまい、消耗してしまう可能性もあります。

無理をして身体を痛めたり、ケガをしては元も子もありません。

少しでもご自身での作業が負担に感じたり「無理かもしれない」と感じたら、早い段階で外に相談してみると良いでしょう。

業者へ依頼するだけではなく、親族などの協力が得られるなど、他の解決策があるかもしれません。

ご自身で抱え込むことのないようにしていただきたいと思います。

実際の作業に必要な期間は2か月〜数年

業者に依頼する場合も、依頼しない場合も、目的を果たすために必要な期間は、片付け作業や売却・リフォームなどを合わせて数年程度の期間が必要となる場合が多いように感じます。

たとえ売却が決定するなどして期限が決まっていたとしても、期限まで目一杯、じっくりと時間をかけて作業を進めていきましょう。

時系列でいつから、何を行うべきなのかについては「実家の片付けの2ヶ月前からやっておくべきこと全手順」にくわしくまとめております。

実家の片付けの完璧な方法論は存在しない

語弊がある表現かもしれませんが、残念ながら、ご自宅や課題が人によって千差万別な実家のお片づけでは「完璧な方法論」は存在しません。

都度、あなたの解決したい課題や内容を紙に箇条書きでまとめるなどして、全体像を描きながら、問題の解決にあたっていただきたいと思います。

必要であれば、弁護士さんや司法書士さん、あるいは私たち片付けの業者や不動産業者に意見を求めてみるのも良いでしょう。

完璧主義ではなく、ひとつひとつの課題に対して、その時点で最適だと考えられる選択肢を積み重ねていくことが重要なのではないでしょうか。

まとめ

今回は、一人っ子の方が実家の片付けを行う場合について考えてきました。

再度重要となるポイントを整理すると完璧を求めず、あせらないで今後について考え、放置することはしないということになります。

不安や懸念をいたずらに大きくすることなく冷静に、いわば準備体操のように心積りをしておけば、不測の事態を避けることにもつながります。

現代は、SNSや検索で自分と似た課題を抱える方の情報をみることができます。

悪意のある情報や過度な情報に惑わされることなく、吟味して、実家の片付けについての情報や方向性を時間をかけて検討していただきたいと思います。

一人っ子で、実家の今後についてお悩みの方の一助となれば幸いです。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。