実家・自宅のお片づけ 掲載 更新

家具を一人ですぐに移動させたい時のかんたん3ポイント

お片付けや模様替えで一番困ることはなんでしょうか。ゴミでしょうか、それともモノを運び出すことでしょうか? もちろんそうしたことも重要です。しかしもっとも困るのは「移動」ではありませんか?
タンスの画像
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お片付け作業のみならず、模様替えなどをしようとしたとき、重たい家具を移動させるのは重労働です。

誰かに頼もうにも、一人暮らしだったり、なかなか協力してもらえなかったりすることもあるかもしれません。

重たい家具を間違った方法で無理に運ぼうとすると、体を痛めてしまったり、床や壁にに傷つけてしまったりしてガッカリしてしまうこともあるかもしれません。

そこで今回は、日々重たい家具を運び続けている私たちの経験を元に、できる限り力を使わずに、女性でも一人で簡単に家具を移動させる方法をご紹介したいと思います。

もちろん限度がありますので、無理をせず必要な場合には、どなたかの手を借りるなどの方法を考えましょう。

家具を移動させる前に用意するもの

毛布
家具を移動させるには毛布を使います。

家具を移動させる前に必要なものを用意しましょう。

あなたのご自宅や、近隣のホームセンターなどで容易に手に入る安価なモノを中心にご紹介いたします。

  • 滑り止め付き軍手
  • 厚手の毛布1枚〜2枚
  • 平台車(屋外のみ)

部屋の中で家具を運ぶだけの場合は軍手と毛布があれば大丈夫です。

まずは重たい家具を楽に移動させる基本的な手順をご紹介します。

重たい家具を移動させる時は毛布で滑らせる。

重たい家具を運ぶ時は滑らせる方法が一般的です。

2人程度の人手があれば持ち上げて移動させたいところですが、慣れていないと持ち上げることさえ難しい場合があります。

そのまま滑らせようとして強引に引きずっても床が傷ついてしまいますよね。

そこで毛布の登場です。

毛布を使えば、ちょっと浮かせることができれば、一人でも重たい家具を移動させる事ができるんです。

冷蔵庫の下に毛布を入れている写真
冷蔵庫の下に毛布を入れている写真

方法はとっても簡単で、家具の下に用意した厚手の毛布を家具の下に挟むだけでOK。

「どうやって一人で毛布を家具の下に持っていくの?」と思われた方もいらっしゃると思います。

以下、より具体的にご紹介します。

毛布を使って家具を移動するための具体的な方法

全体的な流れは、以下の通りです。

  1. 家具の手前に毛布を敷く
  2. 家具を片方だけ浮かせて、毛布を下に足でねじ込む
  3. 反対側を持ち上げて毛布を足で引っぱる

1つずつご紹介します。なお手順を試す場合には事前に動かしたい家具や家電が傷つかないように側面を保護しておきましょう。また、家具や家電の中身は空にしておきます。

1.動かしたい家具の周辺にスペースを作る

今回の画像は冷蔵庫を例に取って説明します。

キッチンにある冷蔵庫を運び出すシュチュエーションです。

画像中央の両開きの冷蔵庫を、画像の右下にある毛布の上に乗せ、運び出します。

動かしたい家具の周辺にスペースを作る

まず、家具や家電(画像は冷蔵庫)と壁の間に隙間があることを確認します。

隙間がない場合には、床に傷をつけないよう、手前に引き出してきましょう。

2.奥に向かって家具を傾ける

奥に向かって家具を傾ける

家具や家電(画像は冷蔵庫)の奥側を支点にして、奥に傾けます。

この時、動かしたいモノの上の方を持って倒すと、テコの原理で傾けやすくなりますよ。

3.傾けた家具の下に毛布を滑り込ませる

傾けた家具の下に毛布を滑り込ませる

家具や家電(画像は冷蔵庫)を奥の方に傾けたまま、毛布を下に滑り込ませます。

通常3〜5センチ程度の隙間があれば毛布はすんなりと入るはずです。

一人で作業を行うときには、動かしたいものを両手で支えながら、足で毛布を下に滑り込ませるとスムーズです。毛布で足を滑らせてケガをしないように充分注意してください。

4.毛布に家具の手前側を乗せる

毛布に家具の手前側を乗せる

今度は、家具や家電(画像は冷蔵庫)を手前に向かって倒します。

倒しすぎないように気をつけましょう。また、扉が開かないように養生テープなどで止めておくと安心です。

これで毛布の方に動かしたいものの重心が移動します。

5.毛布と家具を同時に移動したい方向へ動かす

毛布と家具を同時に移動したい方向へ動かす

重心が毛布側に移動したら、毛布と家具を同時に引っ張ることで簡単に移動させることができます。

このとき、ケガをしないように十分注意してください。

可能であれば、余った毛布の部分を回り込ませて、家具の4点すべてが毛布へ乗るようにすると、より安定した移動が可能です。

これまでの手順を横から見ると、下記のようになります。

毛布を滑り込ませる画像(横から)

片側を開けておいた動かしたいモノの下に、足を使って毛布を滑り込ませます。

横から見た毛布を入れた後の画像

毛布を滑り込ませることができたら、今度は、毛布を敷いてある方に動かしたいモノを傾けます。

そうすると、毛布の部分に動かしたいモノの重心が移動します。

この時、動かしたいモノが接地しているのは、毛布の上ですよね?

そのまま手前に引くことで、床との摩擦が極端に少なくなって、とても簡単に持ち運びできるのです!

ポイントは、最初に毛布をぎゅぎゅっと押し込むことです。

冷蔵庫の下に毛布が入れられた写真
動かしたいモノのすべての足に毛布を入れるとスムーズに移動できるようになります。

しっかりと毛布の上に家具が乗って入れば、あとは家具を押すだけで床を傷つける事なく移動させる事ができます。

もしも家の中を家具が通った際にどこかぶつけて家具を傷つけてしまわないように、移動させる時は家具の上に毛布を被せておきましょう。

タンスを運ぶ前にやっておくこと

タンスの画像
タンスの中や、冷蔵庫の中などに物が入ったままの移動は避けましょう。

タンスを移動させる前に引き出しをすべて抜いておきましょう。

実は、タンスの重みのほとんどが引き出しの重さなのです。

なので、タンスの引き出しを中身ごと抜いてしまえば、女性でも簡単に持ち上げる事ができるようになります。

もちろん中身が入っていても、引き出しごと抜いてしまえば移動させた後に戻すだけ。

タンスを移動させようと決めた時には無理に片付ける必要はないのです。

中身が入った家具を移動させる場合は、中身を抜くようにしましょう。

家具を外に出すなら平台車を準備する

平台車で家具を運んでいる写真
タンスの中や、冷蔵庫の中などに物が入ったままの移動は避けましょう。

家具を外に出す場合には平台車を準備しましょう。

平台車とは、運送会社でよく使われる手押し台車と異なり、板にタイヤが付いただけのシンプルな造りになっています。

平台車は手押し台車と異なり、全方向に動くタイヤが使われていることが多く、小回りがよくききます。

また、四角い家具を運ぶ際には平台車の方が、使い勝手がよく、引っ越し業車やリサイクルショップでもよく使われています。

平台車はホームセンターなどで購入できますが、インターネットなどの通販でも気軽に購入することができるため、家具を処分する時にも大活躍することでしょう。

今回ご紹介した運び方を使えば、今まで運べないと思っていた重たい粗大ゴミも運べるようになります!

しかし、家具を外に運び出す際にはいくつか注意しなければならない問題があります。

運搬前に建物のルールを確認しましょう

部屋の中の養生の様子

さて、家具を外に運び出すとき、気をつけなければならない問題点は、マンションなどの集合住宅にお住いの方は、部屋内はもちろん、共用部を傷つけないようにすることです。

賃貸物件の場合はもちろん、分譲で購入したマンションの場合でも、エレベーターや廊下・エントランスは住民全員の財産です。

共有部分の養生の様子
運び出しを行う場合には、共用部分にも養生を施しておきましょう。

そのため、建物によっては台車の利用を禁止している場所もあります。

大きな家具を運び出す際には、事前にマンションの管理人や管理会社と連絡を取って、運び出したいことを伝える必要があります。

他の業者も使っていたから、自分も大丈夫だろうと安易に判断してしまうと、クレームの原因ともなりかねないので注意が必要です。

家具を運び出したい時には業者に頼んで、慎重に運んでもらうようにお伝えした方が、いざという時のことを考えると安心かもしれませんね。

階段で運ぶ時は最低2人必要です

マンションやアパート、一戸建ての2階部分にある家具を移動させたい時、階段を経由して運ぶ必要がある時は必ず最低でも2人は必要です。

今回は一人で運ぶ方法をお伝えしましたが、こと階段においては慣れているプロでも転落事故が発生しています。

なので運び慣れていないところを無理して運ぶのは、絶対にやめましょう。

もしも、階段から家具を運び出したい時には無理をせず、業者に相談してみましょう。

まとめ:家具を一人で簡単に移動させる方法

今回は、家具を一人で簡単に移動させる方法についてご紹介をさせて頂きました。

  • 重たい家具は毛布を使って運ぶ
  • タンスの中身は抜いてから運ぶ
  • 建物のルールを事前に確認する

今回は、運べないと思っていた重たい家具を簡単に一人で運ぶ方法についてご紹介させて頂きました。

毛布を家具の下に挟んで運ぶと、スムーズに移動させることができるので、女性でも簡単に移動させることができると思います。

お困りのことがございましたら、いつでもご相談ください。