不幸はいつも突然の出来事
皆様は『遺品整理』をどのように認識していらっしゃるでしょうか。
今回は遺品整理について詳しくお話ししていきたいと思います。
人間は人生という個人の歴史の中で幾度となく『壁』と直面します。
成長期は苦痛を伴いながらも、必死で邁進し続ける歴史。
そしてある時から自分への劣等感、優越感と戦うために何度か『孤独』という反抗期を経て、
成熟した大人になっていく方々が多いと、私は思います。
遺されたメッセージ
傍で何度も傷付き、傷付けた『両親』のことを題材にこうして記事を書くのは躊躇われるものがあります。
人それぞれ家庭の事情で悩みや苦しみを抱えていることがあることを、遺品整理業に携わって初めて気付いたからです。
家族という最も遠いようで、最も近い死を体験した方々とお話しすると、心が何度もぎゅっと締められる感覚になります。
それは、人それぞれ個人の歴史を辿る上で遺された家族からの想いが、住んでいる家から伝わったことがありました。
「私は、どうしても母の物を処分することができなかったんです」
その時、壮年と思われる若い男性が弊社へご依頼された時に一言、私に告げました。
お客様のお母様が施設にて亡くなった後、葬儀を終えてからずっとお母様が所持していた全ての物を
大切に手入れされていたそうです。
「こう言うのも恥ずかしいんですけどね。ずっと迷惑かけてしまっていた母が亡くなってから、後悔ばかり残ってしまって」
一年以上、ずっとお母様が住んでいた家を綺麗にし続けたお客様ですが、ご友人に遺品整理を紹介されてから
『そろそろ別れをしなければ』
そう思い切ったそうです。
「母が亡くなってから、話したいことがたくさん出てくるようになったんです」
遺品整理とは、大切な家族を偲ぶためにも重要なことだと私は思います。
次回は依頼をされたお客様の思い出についてお話ししようかと思います。
ご閲覧、ありがとうございました。