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空き家売却を考える人は2割弱。売却を成功させるポイント

少子化と超高齢社会で人口減少が続く現代において、空き家問題の解決策として売却を考えている方が知っておきたいポイントをまとめました。
間取りの図
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空き家となった実家を売却することを考えた場合、手頃に売却価格を知るためにはどうしたら良いのでしょうか。

これまでの経験で得た知見から空き家を売る準備をし、納得した結果を得るために役立ついくつかのヒントをご紹介します。

所有しているだけで支出を伴う実家を売却したいと考えていらっしゃる方への一助となれば幸いです。

空き家を売りたいと考えている人は空き家所有者の約17%

国土交通省住宅局が1980年から5年ごとに継続的に実施してきた空家実態調査。2018年に新たに空き家についての調査項目が追加されました。

2019年11月〜2021年1月にかけて郵送およびオンラインにて12,151世帯(有効回答数は5,791)に対して実施した「令和元年空き家所有者実態調査」が2020年12月16日に公開されました。

この中で、空き家を所有している人のうち17%が「売却」を検討していることが明らかにされています。そのほかにも、

  • 空き家の50%以上に腐朽や破損がある
  • 鉄道の駅から2キロ以上離れている空き家が4割に上る
  • 今後の利用動向
  • 空き家のままにしておく理由でもっとも多いのは「物置として必要」

などの内容が詳らかに記載されています。

令和元年空き家所有者実態調査について

以上でご紹介したように、非常に興味深い資料となっているため、ぜひ以下の資料をご覧ください。

空き家所有者実態調査の中には「今後の利用意向」というページが用意されています。

3,912の回答のうち、もっとも多かったのが「空き家にしておく(物置を含む)」という回答で、28.0%と報告されています。

売却を考えていると回答したのは、3番目に多い17.3%の方と報告されています。

また、大都市圏に存在する物件ほど、売却の割合が高いこともわかりました。

(以上は、国土交通省「令和元年空き家所有者実態調査 報告書」p.147より)

空き家を売りたいと考えていらっしゃる方の課題

空き家を賃貸に出したり売却に出そうとお考えの方に対して、もっとも参考になるのが、回答された方が賃貸や売却する上での課題と考えている項目です。

令和元年空き家所有者実態調査図262より作成したグラフ

上記のグラフのように、

  • 買い手・借り手の少なさ
  • 住宅の傷み
  • 設備や建具の古さ

といった項目が並びます。

なるほど確かに、修理や交換といった住宅の改修や、売却するために収納スペースを拡大するなどのリフォームの料金は頭の痛い問題です。

しかしながら、空き家を放置したことでのリスクを考えれば早急に手を打ちたいと考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そこで、より良い空き家の売却のために考えたいポイントを以下にまとめてみます。

空き家を売るために必要なこと

空き家を売るために必要なのは、以下のようなポイントだと言えるでしょう。

  • 信頼できる不動産業者を探し、吟味する
  • 住宅の修繕を行う
  • 居住空間の見直しと生活スタイルの提案ができる部屋を用意する
  • 収納を工夫する

すべて行うのは、大変難しい内容かと思います。

しかしながら、先にご紹介したような内容から、空き家を手放す際に必要な方法論としてご紹介いたします。

信頼できる不動産業者を探して、吟味する

あなたやご家族の空き家を売却することを考えた時、もっとも重要なポイントなのが、やる気と販路を持ち、空き家のある地区の住宅事情や市場に詳しい専門家の協力を得ることです。

とくに、空き家を売る場合の目的や、その手順について経験豊富な不動産業者を妥協せずに探すことがポイントです。

建物付きの土地を売るのが難しい場合に、解体を勧められるようなケースもあるかもしれませんが、あなたの希望はあくまでも「空き家を売る」ことではないでしょうか。

そのためには、あなたの目的にそって知見を貸してくれ、信頼できる不動産業者あるいは担当者に出会うことがもっとも大切なポイントだと言えそうです。

昨今では、不動産取引の価格を検索できるウェブサイトなどもありますので、賢く利用したいところです。

住宅の修繕を行う

一般に、空き家を購入したのちにリフォームするケースを想定して販売されている住宅も多いようです。

しかしながら、配管や配線が傷んでいたり、屋根や外壁に朽ちている箇所がある場合、延期せずにこうした修繕ができる業者を手配すると良いでしょう。

味と表現するにはちょっと無理のある時代にそぐわなくなった照明器具や、傷んだドアや壁などは、大工さんなどにお願いして、最低限現在の一般的なものに交換するような検討が必要かもしれません。

他の空き家がリフォームを想定済みで販売されている場合、可能な限り修繕することで大きなアドバンテージを獲得できます。

居住空間の見直しと生活スタイルが提案できる部屋を用意する

賃貸などを借りる場合に間取りを見るのが楽しいと考えておられる方や、現在の居住環境の間取りが気に入らないと考えている方は多いように感じます。

中古住宅の購入を考えている方は、それぞれに目的があります。

たとえば、テレワークの増加に伴い、子供をより伸び伸びと生活できるように郊外に引っ越したり、地方に移住するといった場合には少なくとも快適な子供部屋やリビングを探している方がいるかもしれません。

内見や、間取りをみたとき、その家を購入したらどのような生活スタイルが実現できるかを想定できるような提案をしておくことは、空き家の売却にとっても重要です。

とはいえ、壁を抜いたり、大規模な改修は金銭的にも負担です。

そのため、売却対象となっている空き家のどこが素晴らしいのか、魅力的な部分を信頼できる不動産業者などと確認しながら売却を考えている方にアピールするのも良いポイントでしょう。

収納を工夫する

古い空き家の場合、押し入れ以外の収納スペースが限られ、物置が設置されているケースも多いかもしれません。

昨今の住宅では、収納スペースが重視され設計されている住宅も多くなっています。

1部屋をクローゼットのように扱えるようにしたり、費用もかからずに準備できることがあるかもしれません。

収納を工夫することで、他の空き家よりも魅力的にアピールすることができるでしょう。

空き家の売却についてのまとめ

今回は、空き家を売りたいとお考えの方に対して、売却するためのポイントをお伝えしました。

土地付き一戸建てを解体せずに売りたいとお考えの方は、住宅の修繕やリフォームを経費として捉え、売却予算を考えながら、取り組むことで売却を成功させる可能性が高くなります。

上記の内容は、理想的な方法だとお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、少し見方を変えて工夫することで、あなたが所有する空き家の魅力を引き出し、売却を成功させることができるかもしれません。

今回は、相続手続きや、3,000万円の特別控除や税負担、登記など実際の経費や販売の具体的な方法については触れておりません。くわしくは専門家の協力を得ながら進めていくのが良いでしょう。

私たちにも、こうした空き家の売却などについての知見がございますので、選択肢のひとつとして売却をお考えの方はお気軽にご相談ください。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。