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神棚の正しい処分方法:ゴミとして出さないための方法

今回は、神様のお住まいである神棚の正しい処分方法についてご紹介いたします。神棚をごみとして扱うのではなく、正しく処分するために必要なポイントをまとめました。
神棚
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遺品整理などのお部屋の片付けの際には、神棚の処分についてご質問いただくことがございます。

最近では、インターネット上だけではなく、書籍等でも「一般ゴミで神棚を出す」という情報を見かけることがございます。

もしも集積所に神棚が出されていたら、ギョッとされる近所の方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、神様のお住まいである神棚を正しく手放す方法をご紹介いたします。

結論として、近隣の神社などに神棚の処遇について尋ねられるのがもっとも安心な方法です。

神社によっては、古いお札(お神札)やお守りと同様に「古札等納め所」に納める方法を案内されるケースもあります。

以下、くわしくご紹介いたします。

神棚はご自宅の護り神

処分方法の前に、神棚について少し取り上げます。

少し前の戸建てのお宅には必ずと言って良いほど神棚が、祭られています。

神棚について、神社本庁のHPには以下のように紹介されています。

昔から日本人は、生活に欠かすことのできない、大切な場所に神さまをおまつりしてきました。家の中でおまつりするために設けられたのが神棚です。棚におまつりすることは、神聖で尊いものを他から区別するという意味があります。

神社本庁の「家庭のおまつり」

神棚は、小さな神社を模した社殿(宮形みやがた)に、日本でも別格とされる伊勢神宮や、地元の神様である氏神様などのお神札おふだが収められています。

神道での考えでは「お神札に魂が宿っている」とされています。

そのため、強引に解釈すれば、お神札と神棚や神具は分けて考えることも可能です。

だからと言って、神棚を「邪魔」などと軽視したり、いい加減な扱いをしないようにしましょう

祀り方

神札には神様がいらっしゃるとされ、そのお住まいである神棚は、自宅の中でも一番明るい部屋の天井付近などに、南あるいは東向きに設置するのが良いとされています。

伊勢神宮のお神札についての記載にはお神札が南か東を向くのが一般的ですが、間取りによっては、ふさわしい場所であれば向きは構いませんと記載されています。

くわしくは伊勢神宮「お神札の祀り方」をご覧になると良いでしょう。

神棚と神具について

通常、お神札を祀る神棚だけではなく、神様へのお供えをするための神具が用意されています。

神棚の祀り方

  • 三宝・八足台
    供物を供えるためのもの
  • 水玉
    お水を入れるために使う

  • お米・お塩を供えるために使う
  • 瓶子
    神様にお神酒をお供えするために使う
  • 榊立て
    神棚の左右に一対で榊を入れてお供えするために使う

形式が細かく決まっている神棚についてですが、処分について言及されている情報はあまり存在していません。

調べてみると、神棚を処分する時期や処分方法についてはこれといった戒律や決まりが存在しないようです。

以下、一般的な神棚の処分方法をご紹介します。

神棚の処分法

神棚の処分方法については、いくつかの方法があるようです。

簡単にまとめると以下のようになります。

  • 神社へ相談する
    持ち込みや郵送の対応をしていただけることも。
  • 神棚の販売店へ相談する
    神棚を販売するお店に下取りに出す方法があります。新たに神棚を購入する場合などには相談してみると良いでしょう。
  • 不用品回収業者
    神棚の処分を行なっている業者への依頼は、2万円程度の予算で処分を請け負っていただけます。
  • 遺品整理業者
    遺品整理を行う業者は、神棚の処遇についても十分に把握しています。
  • 一般家庭ゴミ
    自治体のルールに則ってゴミとして捨てることもできます。

今回は、主に神社に相談する場合について取り上げます。

なお、神社へ相談する以外の方法をお考えの場合には、必ずお神札を抜いておきましょう。

神棚は神社へ相談する

ご実家の整理などで、神棚を処分しなければならない場合には、神社に相談するのがもっとも安心と言えます。

神社によって異なりますが、お祓いやご祈祷を行ってもらってからお焚き上げをされるか、神社の古神札納所に神棚を持ち込むという方法をとることができます。

料金は、祈祷が必要な場合の玉串料(たまぐしりょう)玉串料たまぐしりょうで数千円程度、古札納所こさつおさめしょなどへのお持ち込みの場合には設置されている賽銭箱にお納めを行うと良いでしょう。

神社で神棚を処分する場合には、儀式で神様のお住まいを取り壊すことをお許しいただき、神棚がない間もご家族に災いが降りかかることのないように、祈祷していただける神社がございます。

神社で神棚を処分する場合の儀式には、以下の種類があります。

  • ご祈祷
    神社に神棚を持ち込んで、神棚に宿っている魂を抜くための祈祷を受けることができます。
  • お神札(お札)の返納
    神様の宿るお神札を返納する。
  • お焚き上げ
    魂の宿るもの、形見の品などを「浄火」で天に還す儀式です。

くわしい内容についてご紹介します。

なお、それぞれの儀式は互いに独立して紹介されている神社もあり、ご祈祷からお焚き上げを行うなど、神社によって内容の異なるケースがございます。

事前に神社へ確認をされると良いでしょう。

御霊入れの有無

ところで、神棚を購入した際に、御霊入れあるいは魂入れと呼ばれる「魂を宿らせる儀式」を神主さんに執り行っていただいた場合には、神社への処分を依頼するのが賢明です。

神棚を神社まで持参し、ご祈祷とお焚き上げを行っていただくようにしましょう。

ご祈祷

神棚に宿っている魂を抜くためのご祈祷です。

神棚を神社に持ち込み、ご祈祷を行うことで、ご自身で処分できるようになります。

祈祷受付所や社務所にて「神棚処分についての祈祷を希望する」旨を伝えます。

基本的には立ち合うことが多いですが、神社によっては立ち合いなしでご祈祷をしていただける場合もあります。

神様の長年のご加護に感謝するお祭りである報賽ほうさいを行っていただくとより丁寧な方法となることでしょう。

お札の返納

神様の宿るお神札を返納することで、神棚は自由に処分できるとする考え方もできます。

基本的には、お近くにある神社どこでも、お神札を返納できます。

納札所・返納所・古札納所・古神札納所などといった場所がそれに当たります。

神道を主とした新興宗教など、特殊な宗派では返納できないことがあります。

古札納所に神棚を持ち込む

お近くの神社に「神棚を処分したいがどうすればいいのか」と質問すると、神社によっては、古札納所に神棚を持ち込むことを案内されるケースがあります。

神社に案内された場合には、指示にしたがって神棚を持ち込むようにしましょう。

なお、古札納所にはお神札やお守りを納めるところです。最近は、お財布や人形、仏具など神社に関係のないものが持ち込まれてしまい問題となっています。

古札納所には、礼節も重んじてお神札・神棚・祭器具(神具)以外のものを納めないようにしましょう。

お焚き上げ

仏教でのお仏壇やお位牌の供養でも一般的なお焚き上げですが、このお焚き上げの儀式は神社でも行われています。

たとえば、毎年1月15日の小正月に行われる「どんど焼き(左義長さぎちょう)」もお焚き上げのひとつです。

このお焚き上げに神棚を出すことで処分できます。

基本的に多くの神社で、定期的にお焚き上げの儀式が行われているため、確認するのが良いでしょう。

神棚を浄火によって天に還すことで、神棚を処分します。

料金

神棚の処分に関して神社に相談した場合、ご祈祷やお焚き上げについて、祈祷料あるいは、玉串料たまぐしりょうとして5,000円〜1万円程度となっています。

また、お札を返納するために古神札納所を利用した場合でも、神社によっては賽銭箱が用意されている場合があります。気持ちを込めて、賽銭箱にお納めをされると良いでしょう。

神社に行くことが難しい場合には、宅配便や郵送にて送ることができる神社もあるようです。この点、ウェブサイト上でも「神棚の処分」に言及している神社があります。

たとえば、富士浅間神社では「神棚処分」というページが用意されています。電話・メールで連絡し、神棚処分料を1基につき5,000円納めます。※当社とご紹介の神社とは一切関連はございません。ご依頼になる場合には、神社にもよく相談の上でご依頼ください。

そのほかお近くの神社にご相談されるのが安心でしょう。

遺品整理業者による神棚の取り扱い

遺品整理業者にお部屋のお片づけを依頼する場合には、神棚の処分も合わせて依頼できます。

お片づけ作業と一緒に神棚の処分を依頼する場合には、特別な料金は必要ないとする業者が一般的です。

さらに、神棚・仏壇やお位牌、人形などを合同供養することができるサービスを提供している業者も多くなってまいりました。当社でもご供養を行うことが可能です。くわしくは「ご供養について」をご覧ください。

戸建てのお片づけになれた業者であれば、地方の慣習や適切な取り扱い方法を熟知しているため、遺品整理の作業見積もり時などに相談してみるのが良いでしょう。

一般家庭ごみに神棚を出す場合

神様(御神霊)が宿るとされるお神札や神鏡は古札納所に納めれば、三方や皿・水玉といった神具は一般のゴミとして処分することができると考えることもできます。

その場合には、自治体の処分方法に合わせて一般ゴミとして出すこともできるでしょう。

たとえば、横浜市のゴミ分別時点「MIctionary」によれば、粗大ゴミに出すことができると明記されています(50cm未満のものは「燃やすごみ」)

自治体によっては「燃えないゴミ」や「不燃ゴミ」としている自治体もあるため、十分に調べましょう。

まとめ

神棚の処分についてご紹介しました。

すべては、私たちの「心持ち」に委ねられているといって良いでしょう。

神棚は、古来から私たち八百万の神を信じる日本人が信仰の象徴として家族の守り神として祀ってきたものです。

神棚が自宅に存在するということは、少なからずこうした信仰心の上に立ってものと考え、最低限の礼節を守って、処分するようにしたいところです。

実家の整理やおうちのお片づけなどでお困りの方への一助となれば幸いです。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。