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壊れていて電源が入らないパソコンやスマホの処分方法

もういらなくなったPCやスマホはどうやって捨てるべきなのでしょうか。パソコンやスマホの耐用年数や具体的な処分方法について、くわしくご紹介いたします。
MacとiPhoneの画像
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もう必要なくなったパソコンやスマホ、皆さんはどうしていますか?

必需品のレベルに達した生活を送られている方も多いのではないでしょうか。

すでに電源が入らなくなってしまった、あるいは起動しなくなってしまったパソコンやスマホを部品だけでもリサイクルできないか、有効利用できないかとお考えの方に対して、具体的な処分方法についてもご紹介いたします。

結論

結論として、パソコンは「PCリサイクルマーク」がついていれば、壊れているなど状態を問わずメーカーで無料回収していただけます。(2003年10月1日以降にメーカーなどによって販売されたパソコンには「PCリサイクルマーク」がついています)

スマホ(あるいはガラケー)についても同様で、大手キャリアショップが、メーカーやキャリアを問わず無料回収を行なっています。基本的に書類等は必要ありません。お近くのショップなどに回収を依頼しましょう。

「店頭に持っていくのが恥ずかしいくらい古いガラケーなんだけど」という場合でも、端末の中身には希少な金属が含まれており、積極的にリサイクルに参加したいところです。

また、起動しない状態になっているパソコンやスマホを不用意に捨ててしまうと、そこからデータを悪意ある第三者によって取り出されてしまう可能性があることにも注意しましょう。

以下、よりくわしくご紹介します。

パソコン・スマホを処分する前に。セキュリティの問題

パソコンやスマホには個人情報が詰まっています。

処分する際には、セキュリティについて十分に検討しましょう。

  • パソコンやスマホが起動する場合→データ消去ソフトなどを利用して削除を行う
  • パソコンやスマホが起動しない場合→ハードディスクやSSDなどを取り外して処分するなどの方法を検討

自分は見られても困るものはない、とお考えの方でもブラウザーにAmazonのユーザー名とパスワードを保存していたり、ちょっとした仕事のファイルを自分のパソコンで操作したことはありませんか?

情報漏洩がニュースになる度、インターネットを利用して「真っ黒な画面」に白や緑の文字が流れる映画マトリックスのようなイメージを持たれる方も多いと思いますが、実際の情報流出はびっくりするほどアナログな手法で発生していたりします。

ネットオークションに初期化したハードディスクを売り、そのハードディスクを買った人間によって消したはずの中身が復元できてしまったというケースや、ノートパソコンのDVDドライブに機密情報の入ったDVDが入ったままだった、という事例があるようです。

さらに、ハードディスクやSSDはファイルをゴミ箱に入れただけではファイルの中身が削除されたことにはなりません。

データを消去したはずなのに、データが復元できることがある

パソコンのハードディスク(あるいはSSD)を図書館に例えてみます。

パソコンは、保存するデータである「本」を図書館の「本棚」にしまいます。そのあと「どの本棚に入れたのか」を「蔵書目録(インデックス)」に記録する、という作業を行なっているのです。

「ゴミ箱に入れて消去する」という行為は「蔵書目録」から本の名前を消すだけです。この時点では、まだ本棚に本が入ったまま、すなわち、削除していない情報が残されているのです。

したがって、ゴミ箱を空にしたり、ハードディスクを初期状態に戻したとしても、ハードディスクの中身を特殊な方法で容易に復元できます。

起動するパソコンやスマホは専用ソフトを使用してデータ復元を防ぐ

これらの情報流出を防ぐには、データを消去するソフトによって復元できないようにするのが良いでしょう

パソコン用のデータ消去ソフトなどについては「パソコンソフトを使って消去する場合」をご覧ください。

物理的な破壊方法も案内されている場合がありますが、ハードディスクやSSDは、物理的な破壊でも方法によってはデータを復元できる可能性があります。

スマホの場合、AppleであればiCloud、AndroidであればGoogleドライブへバックアップを行なった上で、端末のデータをリセットすることで消去できます。処分する前に必ず消去を行いましょう。

ただし、暗号化していない状態での消去の場合には消去したはずのデータの復元が可能となるケースもあるため、くわしくはサポートページなどをご覧になるのが良いでしょう。

さらに処分や売却時には、SIMカード、SDカードの抜き忘れに十分注意しましょう。

パソコン操作にお詳しい方は、Windows標準機能のBitLockerやMac標準機能のFileVaultを利用して削除対象のドライブの暗号化を行なった後、再度フォーマットと2度目の暗号化を行うことでデータ復号鍵を上書きし、処分対象のドライブのデータを復元できないようにするといった方法があります。(くわしくは割愛します)

電源が入らないパソコンやスマホのデータ消去

電源が入らないパソコンの場合、壊れているパソコンを分解するなどしてハードディスクを取り出し、別のパソコンを利用してデータを消去するなどの方法が考えられます。

操作が難しい場合や、複数のパソコンが自宅にない場合には、家電量販店で提供されているHDD破壊サービスやリネットジャパンの「パソコンのデータ消去」を利用することによって、有料ではありますがデータ消去を行うことができます。

パソコンやスマホの耐用年数は3〜4年以上

ところで、パソコンやスマホの耐用年数は、どのくらいなのでしょうか。

以下にご紹介する内容から、3〜4年以上と考えて差し支えないでしょう。

しかし、OSがインストールできなくなったり、サポートが終了するまでは、物理的にパーツなどが壊れない限り平均5年程度は利用できると言えます。

生活の一部となったパソコンやスマホの買い替えは、自分が必要とする機能をよく理解して、自分にあった期間で買い替えを検討するのが肝心です。その根拠として耐用年数は良い指標になるかもしれません。

以下は耐用年数についてのくわしい内容です。

国税庁による電子計算機の耐用年数は4年

確定申告を行なっている方や、経営、経理などにお詳しい方は、10万円以上のパソコンやスマホを事業に利用する目的で購入した場合、減価償却資産として申告する必要のあることはご存知でしょう。

使用する期間や経年劣化等により価値が下がっていく固定資産(今回のPCやスマホ)に対して、購入した価格を耐用年数に応じて計上するのが減価償却です。

この減価償却資産の耐用年数としてパソコンやスマホなどの電子計算機の耐用年数は4年とされています。

※参考:国税庁「減価償却資産の耐用年数等に関する省令 別表」|「確定申告書作成のよくある質問(【確定申告書等作成コーナー】-耐用年数(器具・備品)(その1))」

なお、耐用年数についての参考として取り上げたため、20万円未満の固定資産における「一括償却資産」は考慮していません。

Apple iPhoneの想定耐用年数は3年以上

日本のスマホユーザーの47.4%が利用しているとされるAppleのiPhoneの耐用年数は3年以上とされています。(3年ではなく、3年「以上」であることに注意)※ 株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所「ケータイ社会白書2019年版」

Appleが行う環境への取り組みを発表するにあたり、Apple製品の耐用年数算出の根拠が以下のように示されています。

1人目の所有者を基準にした使用年数を、macOSまたはtvOSを搭載したデバイスは4年、iOS、iPadOSまたはwatchOSを搭載したデバイスは3年にするモデルを採用しています。ほとんどのApple製品は耐用年数がこれよりも長く、多くの場合1人目の所有者から別のユーザーに譲渡または転売されるか、Appleによって回収されます。

環境 – よくある質問 – Apple(日本)

以上から最初に購入した人は3年間使用すると想定して環境への負荷を計算しているが、ほとんどの製品は3年以上の耐用年数があるという解釈ができます。

Microsoft Windowsのサポート期間は最低合計10年

Microsoft Windowsのサポートは、製品が発売されてから、メインストリームサポート(最低5年間)と延長サポート(最低5年間)の合計10年間が提供されます。

ただし、パソコン本体のサポート期間はメーカーによって異なります。

たとえば、Windows 7は2009年10月22日のリリースが行われ、2020年1月14日に延長サポートが終了しています。実に10年2か月の間、サポートが継続されることとなりました。

2009年時点で発売されたパソコンを10年間同じスペックで利用し続けるのは現実的でないかもしれませんが、平均5年程度は利用することができると考えられます。

以上から、パソコンやスマホの耐用年数は3〜4年以上。平均5年程度と考えられます。

なお、Androidについては、メーカーが独自でAndroidのOSのサポートを実施しているケースも多く、一般的にOSのサポート期間が3年程度、端末によってはOSアップデートができない機種も存在する点に注意が必要です。

パソコンの処分方法

それでは具体的なパソコンの処分方法についてご紹介します。

以下の方法を検討しましょう。壊れていても大丈夫です。

  • 自治体による回収やメーカーによる回収を依頼する。
  • 宅配回収を依頼する(在宅で完結)
  • 家電量販店などの下取りに出して新しい機器を購入
  • ネットオークションに出品
    データを確実に消去した後に出品するように注意しましょう。売れるまでに期間が必要な場合もあります。

自治体による回収やメーカーによる回収を依頼

不用となったパソコン(本体・ディスプレイ)は、メーカーによる自主回収・リサイクルが「資源有効利用促進法」により義務付けられています。

そのため、PCリサイクルマークがついているパソコンは製造したメーカーが無料で回収を行います。

また、自作パソコンや、すでに日本では販売されていない海外メーカーのパソコンについてもリサイクルの対象になっていますが、この場合、回収費用は有料です(パソコン3R推進協会が回収を担います)

なお、横浜市については「パソコンの出し方(家庭系パソコンの取り扱いについて)」にくわしい記載があります。

これ以外にも、自治体によっては小型家電回収BOXが役所やショッピングモールなどに設置されており、そのボックスの入るものであれば、パソコンやディスプレイを出すことができます。(福岡市など一部の自治体では一般の店舗に設置されているボックスでの回収を休止)

しかし、小型家電回収ボックスにパソコン本体やスマホ本体を入れるという方法は避けたほうが良いかもしれません。

ショッピングモールや市役所など、不特定多数の人が触れるところに回収ボックスがあるため、誰かが持ち去って情報の流出を招くリスクがあるからです。

小型家電回収ボックスには、本体(起動できる状態)や、ハードディスク・SSD・SDカードのような記憶媒体を入れないようにしましょう。

もしも利用する場合には、ソフトウェアを利用して安全にデータを削除してから回収ボックスに投入しましょう。

宅配回収を依頼する(在宅で完結)

パソコンの無料回収について、宅配回収を依頼する場合には「リネットジャパン」を利用するのもひとつの方法です。

インターネットで回収日時などを申し込み、ご家庭にある140サイズ以内の段ボールにパソコンを梱包します。

指定の日時に佐川急便による回収が行われます。

環境省に認定され連携している市町村も多いため、有力な選択肢となることでしょう。

また、電源が入らないパソコンのデータを有料で消去するサービスも提供されています。

家電量販店などの下取りに出して新しい機器を購入

処分するパソコンの代わりに新しい製品を購入予定の場合、処分対象のパソコンを下取りに出すことによって、新たに購入するパソコンの価格を値引きするサービスを提供している家電量販店があります。

インターネットを利用して宅配での回収を送料無料で対応してくれる販売店も多いようです。

メーカーでも以下のような対応を行なっていますので、参考にしてみてください。

この場合も、先の宅配回収のように在宅で完結することができることも多いようです。

ネットオークションに出品

動作する場合は、先述したデータを安全に消去し、ネットオークションに出品することも選択肢のひとつでしょう。

とくに、リセールバリューの高いAppleの製品を筆頭に、PanasonicのLet'sNoteや、数万円〜十数万円で落札されているケースも多く、リースした感覚でパソコンを使用した気分になれるのが大きな魅力です。

ただし注意点もあります。

落札者とのトラブルや、出品や発送の手間がかかること、価格設定とのバランスで落札されるまでの期間が予想よりも長期間になってしまうこと可能性があります。

落札者に商品価値を委ねることができるので、手間を惜しまない方にオススメの方法です。

スマホの処分方法

続いて、スマホの処分方法についてご紹介します。

  • キャリアショップに無料回収を依頼する
  • 買取を依頼したり、ネットオークションに出す

なお、スマホを処分・売却する場合、データを消去した上で、SIMカード・SDカードなどを抜き忘れることのないように注意しましょう。

キャリアショップに無料回収を依頼する

スマホ(あるいはガラケー)は、大手キャリアで端末の無料回収を行っています。

この方法を利用するのがもっとも手軽で安心だと言えるでしょう。とくに電源が入らなくなっているスマホなどは、キャリアショップへの持ち込みが得策です。

docomo、au、ソフトバンク、楽天モバイルの各キャリアのショップでは、他社キャリアやメーカーを問わず無料回収を実施しています。

本体以外にも、充電器や電池パックなどの付属品についても引き取っていただけます。

回収されたスマホから金などのレアメタルが取り出され、リサイクルに役立てられます。

くわしいガイドラインは各キャリアが参加する「モバイル・リサイクル・ネットワーク(MRN)」をご覧ください。

また、各キャリアの回収についての情報は以下のページをご覧ください。

なお、機種変更時に端末をキャリアへ返却する必要のある残価設定型の契約(「スマホお返しプログラム」「かえトク」などの名称)となっているケースでは、契約対象となっている端末を勝手に処分することのないように注意しましょう。

買取を依頼したり、ネットオークションに出す

問題なく使用できるスマホをお持ちの場合には、買取やネットオークションに出品するといった方法も検討方法のひとつでしょう。

この場合にも、データ消去はご自身で行っておかれることを強くオススメします。

買取は、次のような業者で対応いただけるようです。

中古価格が高いiPhoneの場合、SIMフリー版をAppleで購入し、手間を惜しまずにコスパを求めて、下取りを利用せずにオークションで売却することによって、実質的な負担額を削減している方もいらっしゃるようです。

定期的な買い替えなどを検討されている方は、こうしたネットオークションの賢い利用も考えてみるのが良いでしょう。

まとめ

今回は、パソコンやスマホについての処分方法についてご紹介しました。

買取を除いた処分方法のみでまとめると、以下のようになります。

  • パソコン:「PCリサイクルマーク」がついていれば、壊れているなど状態を問わずメーカーに無料で回収
  • スマホ:大手キャリアによる回収

そのほかの方法を検討される場合には情報の漏えいや、セキュリティなどに十分注意しながら処分を行いましょう。

この記事が、処分でお困りの方への一助となれば幸いです。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

※料金プランや各サービス名称は、公開時のものです。

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