横浜ベスト遺品整理社

実家や自宅に潜む大量の食器を効率的に処分する4つの方法

食器棚に詰め込まれた食器の画像

ご実家やご自宅の食器棚や倉庫に、大量の食器が置かれているというのは、日本のご家庭であればよく目にする光景となっています。

当記事をご覧の皆さんの中にも、頂き物の食器や親族が集まるときに使っていた漆器やお茶碗が、キッチンや食器棚に所狭しと並んでいる光景を目にして、うんざりされている方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、大量の食器を効率的に処分するための考え方と具体的な方法についてご紹介します。

普段から利用する食器の数は限られているため、断捨離のきっかけとしても、食器からはじめるのは良い解決策のひとつとなります。

また、ごく一部の大切な物品に囲まれて過ごすことの意義を考える良い機会となることでしょう。

なお、この記事は、実家の片付けが決定している段階で、食器を片付ける具体的な方法について言及しています。
そのため、実家の片付けを決意する前段階で考えるべき親子でのトラブルを避けるための方法については言及しません。

くわしくは、以下の記事をご覧ください。

食器の処分方法4つ

結論として、食器を効率的に処分するための方法は以下の3つの方法に集約できます。

なぜ食器が溜まってしまうのか

ところで、家の中、とりわけキッチン周りを改めて「お片づけ」という視点で見回してみると、あらゆるモノが必要以上に多いとお気づきになるのではないでしょうか。典型例が今回取り上げる「食器」です。

もちろん、遺品整理に限らず、ご自宅の整理などのシーンで食器は取り組みはじめると時間ばかりがかかって片付かないという厄介な事になる場合も多くなります。

そもそも、なぜ食器が溜まってしまうのでしょうか。

飲食店級の食器点数があるお家も。

飲食店の場合、席数の2〜3倍程度の食器が用意されていることが多いといいます。20席の居酒屋さんなどのお店の場合、60セットの皿やグラスを用意することになります。

合計で含めると200枚〜300枚程度になるでしょうか。

しかしながら、遺品整理などのお片づけでは、数百枚のお皿が出てくることが少なくありません。

頂き物の食器を大切にしまっておく気持ちを理解する

スペースや余白があると詰め込んでしまうのが私たちの傾向であることはいうまでもないことですが、それがより顕著に見られるのが、シニア世代のお部屋です。

遺品整理に数多く携わってきた私たちの見解では、残されているものの多くが「思い出の詰まった食器」だったり「いつか使うかもしれない」という思いから「あえて」残されているものだという事です。

とくに頂き物の食器について、生前整理などのシーンでは手放すことをためらわれる方は多いように感じます。

頂き物は、自分たちが社会生活を営んでいることの証左であり、今あるいはかつて確実に存在した関係性を示すための証拠だと言えます。

モノが少ない時代や苦労した経験を抱えているご両親がこうした頂き物を大切にする気持ちについては、よく理解した上で作業を進めるべきでしょう。

地震発生で危険な重量級の家具や食器棚

さらに、溜まってしまった食器がたくさん納められた食器棚にはリスクがあります。

直下型地震では、初動での縦揺れ(上下の揺れ)に次いで直ぐに横揺れ(水平の揺れ)が始まるとされています。

1984年の長野県西部地震では強い上下動により、50cmほどの石が2m以上も飛んだことが報告されているケースもあり、想像以上の大きな力で家具が浮いてしまうことが想像できます。参考:重力加速度を越える上下地震動の問題について

普段、重い家具や家電にかかっている重力よりも大きな力で、思い食器棚でも浮き上がった直後に横へ揺られる事になれば、大きな被害につながります。

また、2018年6月の大阪府北部で発生した地震では食器棚のガラスや食器類が割れ、床に散乱したため、地震後の片づけの際に負傷者が発生した例も報告されています。

防災の面から見ても、物を減らすことで被害を抑えることができるかもしれません。

なお、具体的な家具類の転倒防止などについては、東京消防庁のリーフレット「家具類の転倒・落下・移動防止対策 ハンドブック ―室内の地震対策― 令和2年度版」がとても親切で一読の価値があります。

参考:進まない実家のお片づけは「防災」を理由にすると上手くいく

崩れてきたら危ないと感じる食器棚は、早めの対策を行うと良いでしょう。

食器を処分する場合の具体的な方法

次に食器の処分方法について具体的な方法をご紹介します。

ここでは、処分についての具体的な方法をご紹介しておりますが、一度に食器を減らすのではなく、普段から使っているものと使っていないものを仕分け、使用していないものはダンボールに入れて保管しておくなどの方法も検討しましょう。

地方によっては、年末年始やお盆時期などに近所での寄り合いなどを行なっているなど、子供世代ではすぐに把握できない慣習や、ご両親とご友人・ご近所の関係性も配慮に入れておきましょう。

さらに、お客様の物を残しておきたいとか、どうしてもこの食器だけは取っておきたいとご両親から言われる食器などもあるはずです。

一番やってはいけないのが、ご両親の生活を一変させるような処分です。

一度にものを減らすのではなく「棚卸し」の意味を込めて、何がどのくらいあるのかを把握するのが得策だと言えるでしょう。

食器の処分を効率的に行うために持つべき基準

業者の手を借りる場合も、ご自身で捨てたり売却する場合も、食器の仕分けが必要になります。

私たち遺品整理業者が仕分けを行うことも可能です。多くは、買取・リサイクルができるものでないかをひとつずつ確認しながら作業を行います(ご遺品の買取やリサイクルで遺品整理の費用を抑える方法

このとき、食器の要不要の基準を正しく持つことで、効率よく作業を進めることができます。

食器に限らず使える判断のために重要なポイントは「物を捨てる基準を3つに変えると整理はとても簡単になる。」の記事にまとめておりますので、ぜひご覧ください。

今回ご紹介する食器の要不要を判断するためのポイントをまとめると以下のようになります。

これらを基準にすると、スムーズに食器の分別を行うことができるはずです。

残すべき食器とは

残すべき食器は、ご家族が毎日の生活で使っているものと考えておけば問題ないでしょう。

朝ごはんが一汁三菜の場合、少なくともお茶碗・お椀、人数分の主菜用の皿に、取り分け用の小皿、漬物の皿など1回で4〜5つの食器を人数分で利用することになります。

お茶碗とお椀など毎日利用するものに加えて、ラーメン鉢やどんぶりなど、稀に利用するものを合わせ大きさも吟味すると、2人暮らしでおおよそ30〜40点ほどあれば十分だと言えるでしょう。

さらに、その30〜40点の中に、ご両親の愛着のあるものや、重くなく使い勝手の良い頂き物の皿などを含めるとなお良いかもしれません。

プラスアルファで「整理して少し生活の質が上がった」と思っていただけるようにすると、より良いお片づけになるはずです。

食器を一般ごみとして処分する方法

家庭用一般ごみとして、食器を捨てる場合には、常識の範囲内でルールを守って出すようにしましょう。

各自治体によって処分方法や収集日が異なるため、よく調べてから出すようにしましょう。

なお、横浜市や川崎市では以下をご覧ください。

ダンボールに数箱以上となってしまった場合には、資源局などに問い合わせてみるのも良いでしょう。

私たち遺品整理業者などにご相談いただくことで、受け取りに伺うことも可能です。

食器を売却して処分する方法

仕分けの作業が完了して、売却する対象ができた場合には、メルカリやヤフオクといったインターネットオークション、あるいはフリマアプリなどを利用して譲ることができます。

とくに一般消費者の多いメルカリやヤフオクでは、使用済みのものでも値段がつくものも多かったりします。

1点ずつ掃除と写真撮影を行なって、梱包を行ったりなどの準備に加え、売れるまで相応の期間を要する場合もあります。

時間と保管場所に加え手間がかかってしまうことがデメリットですが、自分で売る値段を決められるので、積極的に現金化して、旅行や美味しいものをご馳走したいと考える方にとっては良い解決策となることでしょう。

業者に依頼して食器を処分する方法

出張買取や宅配買取、不用品回収を行なっている事業者に対して、食器の買取および処分についての依頼を行うのもひとつの方法です。

こうした業者に依頼することで、査定結果によって判断することができるほか、次の方への有効利用を促すことができます。

また、私たち遺品整理業者へご依頼いただいても、買取やリサイクルを行うことが可能です。

私たち横浜ベスト遺品整理社の買取についての情報は「買取について」をご覧ください。

食器を寄付する方法

食器を寄付するという選択肢もあります。

食器の寄付などについての情報を検索されるとさまざまなNPO法人などが検索結果に表示されます。

寄付を行う場合の注意点は、ごく稀ではあるのもの、寄付と呼びかけつつ、寄付された物品を販売するなど別の方法で利用されるリスクがあることです。

そのため、寄付を呼びかけている団体の法人格(NPOか株式会社かなど)や、代表名、住所がきちんと記載されているか、寄付の実績や内容が公表されているかは、最低限チェックした上で寄付を行うようにすると安心です。

まとめ

今回は、食器の処分方法について見てきました。

業者を利用せずご自身で食器の整理を行う場合には、まず、どんな食器がご自宅に残されているのかを把握しましょう。

次に仕分けを行なったのち、本当に不必要な食器を見つけ出します。

その上で、売却・処分・寄付などご自身にあった方法で食器を処分する流れで作業を行いましょう。

また、これらを私たち遺品整理などの業者にご依頼いただくことで、円滑なハウスクリーニングやお片づけの作業をご依頼いただくことも可能です。

この記事がご自宅の食器についてお悩みの方への一助となれば幸いです。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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