横浜ベスト遺品整理社

実家や自宅の本を片付ける7つの方法を網羅して解説します。

遺品整理のシーンで本棚に並ぶ雑誌や本

遺品整理や生前整理といったお片づけのシーンで、どのご家庭にも必ずと言って良いほど、まとまった量が存在する物品があります。

その一つが今回取り上げる「本」です。

AmazonのKindle(キンドル)をはじめとした電子書籍の隆盛により、数百冊の本をスマホで持ち歩ける時代になり、最近は「本を聞く」Audible(オーディブル)という商品も登場しています。

こうしたことを背景に、紙の本に触れる機会が少なくなっているという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ご両親の世代は、知識といえば本から習得するものでした。

事実、出版年鑑および出版指標年報によれば、1960年代は年2万部ペースで新刊が出版されていましたが、2013年にピークを迎え、82,589部も出版されています。

総務省統計局『日本の統計2020』によると2018年には71,661部と減少傾向にはあるものの、行動経済成長期のそれと比較しても、当時の本に対する意識と現代とでは開きがあることも、認識しなくてはいけないのかもしれません。

こうした、先人たちの知恵の結晶である本は、なかなか捨てづらいもの。

ご実家の片付けのシーンで、本の片付け方をよくご存知なかったり、勿体無い方法で処分してしまっているケースを数多く目にしてきました。

そこで、今回は、今後に役立つ「本の片付け方」をご紹介します。

まず、実家や自宅の本を片付ける7つの方法は、以下のような方法です。

現金化できるかどうかと、どれだけ手軽にできるかどうかを図示すると、以下のようになるでしょうか。


これらの方法を一つずつ、現金化しやすい順番で見ていきます。

古書の専門家への査定

ご自宅の中に大量にある本の中には、もしかすると、私たちの知らない価値の高い本が紛れていることも実は多かったりします。

本について専門の知識を身につけた専門の方に正確な知識と査定を依頼することで、家族の皆さんが納得して手放すことができるかもしれません。

貴重な本が混じっているのかもしれないと、少しでも感じたら、こうした古書の専門家へ査定をお願いすることを考えてみましょう。

高値で取引されることもある本の種類

ここで、これまでの経験上、買取が高くなる傾向にある本の種類をお伝えしようと思います。

ご自宅にこうした本があれば、ぜひ査定等をご依頼になってみてください。

そのほかにも、コアなファンがいる作家の日記や、古い専門書・ビジネス書の初版などに高値がついていることも比較的多いようです。

なお、一般な本の値段は、初版から1ヶ月は4割程度の買取価格で取引され、半年で2割程度、1年後には1割程度になることが多いようです。

ネットオークション・フリマアプリで売る

以上の内容をご覧になって、ネットオークションやフリマアプリの利用を思いついた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ヤフオクやメルカリといったインターネットを利用した本の販売は、自分で値段を設定できることも多く、自分の思った金額で譲ることができる確率も高いと言えます。

また、取引点数も多いことや、洋服や精密機器でないため、買い手がつきやすいという側面もあります。

その一方で、まとまった量がある場合には、多くの手間がかかります。

商品の説明や状態を伝える文章を考え、写真を撮影し、出品。その後落札された場合には梱包して送らなくてはいけません。

一度に売り手が見つかるわけではないため、管理にも一定の時間を必要とします。

自分で行う際には、大量の本の中から自分が手を加えて次の方にネットオークションを利用して売りたい商品を選別して、小さく初めて見るのが良いでしょう。

リサイクルショップを利用する

もちろん、リサイクルショップや一般大手古本チェーンに依頼する方法もあります。

この場合、一般的には3つの方法に分けられます。

リサイクルショップに持ち込む

車を利用できる状況であれば、リサイクルショップに持ち込んでみましょう。

その場で査定し、買取可能なものについて査定をしていただけます。

ただし、買取できなかったものは原則持ち帰りということも考慮に入れておかねばなりません。

また、混雑していると店内での待ち時間が無視できません。

平日の昼間など混雑していない時間帯を選びましょう。

宅配買取を利用する

宅配買取を行っているリサイクルショップもあります。

最近は、梱包材と段ボールをセットで送っていただける業者も登場しています。

あなたからリサイクルショップに送る(往路)の送料は無料なことが多いのですが、買取できなかったものの返送にはお金がかかるケースがあるので注意しましょう。

出張買取を利用する

とても多くの本が自宅にある場合には、出張買取を利用するのも一つの手です。

その場で現金化でき、何より自分で運ばなくても良いため、手軽に査定を利用することができます。

ただし、ある程度まとまった冊数がなければ訪問されない場合もあります。

寄付を行う

地方自治体やNPO法人では書籍の寄付を受け付けているところも多いようです。

特に未所蔵の本や利用者にとって人気が高く予約数の多い本などは、寄付すると喜んでいただけます。

ただし、こうした寄付の裏には、最終的に配備されるまでの保管や移動のコストに加え、寄贈される本が、本当に図書館に来る方に利用されるかどうかといった問題点もあります。

寄付される場合には、闇雲に渡してしまうのではなく、自治体や団体が必要とする本を届けてあげるという姿勢が、私たち寄付を考える人にとっても大切なことなのかもしれません。

自治体に対しての寄付

一例として、神奈川県横浜市と川崎市の図書寄贈へのページを以下に掲載しておきます。

そのほかの市町村にお住いの方も、ぜひお住いの自治体のウェブサイトをご覧ください。

横浜市図書寄贈のお願い

川崎市図書館に本を寄贈することはできますか?

なお、横浜市では、予約の多い本上位50冊(毎月更新)が公開されていますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

NPOや団体に対しての寄付

なお、ここに紹介する団体は、すべて当社とは関係ございませんので、この点はご了承ください。

団体への寄付を行うことも可能です。

大学古本募金は、送った本の買取金額が各大学への寄付金となるプロジェクトです。

また、お金の寄付の代わりに本を寄付するというコンセプトで活動する団体もあります。

チャリボンは、NPOやNGOなどの寄付集めに古本のリユースを利用している団体です。

参考「チャリボン」・株式会社バリューブックス「捨てたくない本

資源回収

上記でご紹介した方法でも、その後の貰い手が見つからなかった本の場合には、資源としてリサイクルする方法を取らざるを得ないでしょう。

一般的には、古紙として資源回収に出すことになります。

この時、特に資源回収の場所が狭いような場所に一度に多量の本を持ち込むのは、周りの方のご迷惑になる可能性があるので、避けたいところです。

加えて、回収日が自治体によって決まっているので、常識の範囲内で、少しずつ回収に出せば、トラブルも避けられ、気分良く処分ができるでしょう。

横浜市の場合、雨の日でも古紙は回収していただけます。

横浜市「古紙

古紙回収業者・自治体の処分拠点に持ち込む

自治体の決めたは時間が限られている場合には難しい場合も多いことでしょう。

こうした時、自家用車が使用できる場合には、古紙業者に持ち込むという選択肢があります。

また、自治体には処分拠点に直接持ち込める「資源センター」なども存在するのではないでしょうか。こうしたセンターに持ち込むことも一つの方法です(横浜市の場合には資源物の回収拠点に持ち込むことができます)

一定の本の冊数であれば、無料で回収していただけるでしょう。

一方、注意点もあります。

まず、通常の資源回収と同じようにビニールやプラスチック、ホチキスや金具を混入させてはいけません。

これらを徹底して分別するように心がけましょう。

加えて、古紙回収業者の工場に出入りするのは、慣れている専門のトラックや作業車ばかりです。ここに一般人が持ち込みを行うわけですから、安全に配慮しながら、受付や係員の指示に従いましょう。

お片づけの専門業者に本の処分を依頼することもできます。

最後に、ご実家やお部屋のお片づけで、本の整理にお困りな場合には、私たち横浜ベスト遺品整理社のようなお家の片付けの業者にご依頼いただくことも可能です。

こうした業者にはもちろん、専門的な知識を有した専門家が査定を行うことも可能ですし、なおかつ、リサイクル対象として本を作業料金より値引きすることができる場合があるからです。

膨大な本の整理にお困りな場合には、一度信頼できるお片づけ専門業者に相談されるのも一つの方法です。

まとめ

今回は、ご実家やご自宅にたくさんある本の処置の方法についてご紹介しました。

多くの方法がございますが、こうした方法を丁寧に実施していくことで、思わぬ名著と出会う機会があったり、ご両親や、自分自身の昔の記憶を辿る時間にもなることでしょう。

私たちが成長する中で必ず手にした本。整理の際には、どんな方の本であっても、その本1冊1冊に対する感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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